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最近私は、YouTubeのやたらにすごい広告を全部カットするというツールを手に入れて、それでYouTubeを心おきなく、楽しむことができるようになっているのですが、YouTubeという会社は広告によって収入を得ているのです広告から、その広告を見ないのは道理に反する。広告を見ないんだったら、YouTube Premiumという会員になるべきであるという考え方もあるでしょうけれども、YouTubeなんかよりも遥かに献身的に努力している団体、いわゆるWikipediaのを人々には、日本語版のWikipediaはかなり貧困で残念ながら内容豊富と言えないのですが、海外版のWikipediaの豊かさは、それはそれはすごいことで、これに関しては私は少額ではありますけれども、定期的に寄付をしています。それは、このプロジェクトを維持してもらいたいと願っているからです。
それに比べると、YouTubeの方は確かに優れたものもあるのですが、圧倒的に多くは優れているとは到底言えない広告本位のものでありますから、私としてはいかがなものかという気分もあって、広告をカットするという自衛手段で、防衛しているんですね。その中には名前を言いたいのですが、YouTubeから叱られそうですから言いませんが、素晴らしいユーティリティがあります。それによって、YouTubeの中で面白いものっていうのを探すことができる。最近で言えば、ヴァイオリニストに出会ったというのは非常に大きな事件であります。
前からちょっと知っていたのですが、たまたま見ることが増えた“3Blue1Brown”というプロジェクト、「三つの青と一つの茶色」というプロジェクトがアメリカでありまして、それを日本語に翻訳しているというプロジェクトが、日本の東京大学の学生たち有志によって始まっているということで、日本語でそれを読める、聞くことができるというようになりました。これは、すごい朗報ではないかと思います。というのは、“3Blue1Brown”というのは、とても映像がよくできていて、説明が高級であるところが、日本の一般の人々に、おすすめできない理由の一つではありますが、たとえ中身がわからなくても、こんな世界が数学にあるんだっていうことを気楽に見てもらうだけで、まず芸術的に美しい。芸術的といっても数学的な図版でありますから、所詮規則的なものでありますけれども、その数学的な規則性の中に、深遠な謎が秘められているというようなことを、何となく納得させる映像がありまして、私としては、英語は不得意な人はぜひ日本語版で、それを楽しんでいただくことをおすすめしたいと思います。
私は昔からこの映像があまりにも優れているので、我が国で紹介したいなと思いながら、英語版であるためについつい躊躇してきました。しかし、日本語ですから、日本語がわかる人であれば、数学が多少わからなくても、わかった気になるということで、気楽に見てもらえばいいんですね。それを真剣に理解するためには、やはり数学的な素養が必要だと思います。簡単に説明しているとは言え、テクニカルタームの展開が早いですから、そのスピードで理解することは、やはり数学科の学生でないと難しいかと思います。でも、そういう真面目に聞くということ以外に、テレビのドラマを見ていたって、私達は全て真面目に理解できているわけではないということを思えば、数学のアニメーションを楽しく見るという時間があっても良いのではないかと思うんですね。最近では、流行のAIのようなものについても、大変わかりやすいビデオを出しています。ただわかりやすいというふうに感ずるためには、数学の力がどうしても必要だということがあり、その“3Blue1Brown”というのは、数学のきめ細かいいところにまで、手を取り足を取りという感じの親切心でやっているわけではない。それが私はその品の良さが好きで、この番組を昔から見ておりましたが、日本語化されたということでもって、ますます素晴らしいなと思って、皆さんにぜひおすすめしたいと思います。
自然科学物に関しては、ちょっと怪しいチャンネルもいっぱいありまして、それをそのまま鵜呑みにしていいのかというところが、かなりあるのですが、私が今紹介した3ブ“3Blue1Brown”というサイトは、数学的な嘘というのを私はほとんど見出すことができませんでした。私から見れば、とっても優雅に数学の世界を語っていることが素晴らしい。それが最近ではAIのような実学の世界までわかりやすく教育してくれようということで、とても有用だと思うんですね。
“3Blue1Brown”の素晴らしいところは、数学の基礎的な部分は自分たちのビデオではカバーできないので、それはKhan Academy(カーンアカデミー)のものを見てくれと、他人のものを紹介していることですね。やはり「餅は餅屋」という言葉にある通り、レベルに応じてそれぞれに合ったコンテンツを、みんなで出し合って共有するこの考え方がとても大切で、私達は言語的な障害のためにそれができなかったのですが、学生諸君の協力によって、それが実現しているということは素晴らしいことです。時々翻訳で、あれっと思うところがないわけではありませんけれども、私としては99点を差し上げたいというくらい、素晴らしい作品に仕上がってると思いますので、皆さんに自信を持っておすすめする次第です。
コメント
3Blue1Brownはよく見てました。
数学の
“主役”
たちを沢山紹介してくれるchannelで、数物系の英和辞典を参考にしながら見ることでモチベーションを上げていました。
日本語版が存在する事を、光栄に思います。